現在、当院では予約は受け付けておりません。また、美容に関する施術および化粧品、サプリメントの販売は行っておりません。

東大阪市西石切町にある皮膚科クリニック

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透析患者のかゆみ

透析患者のかゆみ

透析を受けている場合、高い頻度で全身に痒みを生じます。この痒みはかなり強力で、1日中持続することもあります。かゆみの原因は乾燥です。ただし、透析患者さんの乾燥肌は保湿機能の低下によるものではなく、汗腺が萎縮することによって汗の量が低下するため、皮脂が皮膚に行き渡らないことが原因であることが知られています。(皮脂は汗とまじりあうことで皮膚全体に行き渡ります。)肌が乾燥するとかゆみを感じやすくなるばかりでなく、かゆみを伝える神経が皮膚の浅い部分まで伸びてくるため、さらにかゆみを感じやすくなるという悪循環に陥ります。その他、透析による血液中の電解質のバランスの乱れ、透析膜と血液が触れることによるアレルギー反応、透析によって体から除去されにくい物質の皮膚への蓄積、糖尿病などの基礎疾患、腎臓自体の機能が落ちていること、透析中じっとしなければならないストレスなども強い痒みと関係するといわれています。

スキンケア

皮膚を清潔にすることと乾燥を防ぐことが大切です。低刺激性の石鹸を使って体を清潔にしましょう。体を洗うときは綿のタオルを用い、ごしごし擦らないようにしてください。透析における乾燥肌は皮膚のバリアー機能の障害であり、異物や刺激物質が体内に入りやすい状態です。ナイロンタオルは皮膚に傷をつけバイ菌が入り、蜂窩織炎の原因となるため使用しないでください。普段から保湿剤でしっかり保湿する習慣をつけましょう。入浴後はすぐに保湿剤を塗ってください。また42度以上の高温浴、長風呂、不必要な厚着はかゆみの原因となりますのでやめましょう。

フットケア

透析中の患者さんの場合、糖尿病や動脈硬化を合併していることが多いため、とくに足に病変に注意が必要です。偽足を使用されている場合は、切断端のケアもしっかり行ってください。(糖尿病の項目を参照してください。)

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