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東大阪市西石切町にある皮膚科クリニック

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床ずれ

床ずれ(褥瘡)

特定の部分の皮膚に持続的な圧迫が加わり、血流やリンパの流れが途絶えて皮膚が壊死になった状態を褥瘡(床ずれ)と言います。頭やお尻など骨の突出したところ、ベッドや車椅子に接したところに多くみられます。初期は赤みがあるだけですが、放置すると水膨れやビランとなり、ひどくなると筋肉や骨にまで達する潰瘍が出来てしまいます。そのため、褥瘡は経過、重症度によって治療やケアーのポイントが異なります。高齢者では知覚が鈍いため気付くのが遅れたり、傷の治りが悪かったりするため、重症化しがちです。しかし褥瘡の発生はある程度予測可能で、積極的に対応すれば、かなりの効果が期待できます。わからないことがあれば、医師、看護師に積極的に尋ねましょう。褥瘡の予防には圧迫の解消、湿潤環境の改善、摩擦の解消、栄養状態の改善の4点が大切です。

圧迫の解消

おむつ交換や入浴の時に、どの体位で、どこが圧迫されるかを確認してください。そして、皮膚に圧力がかからないエアマットレス(体圧分散)寝具にしてください。自分で寝返りや座り直しが出来ない場合には、体の位置を2時間ごとにかえてください。足の下にはクッションを当てて、カカトは浮かせましょう。従来用いられてきたゴムの円座は、ふくらんだ部分で圧迫が生じやすく、褥瘡を悪化させることがあるので注意が必要です。

湿潤環境の改善

長時間おむつが汚れたままだと尿や便、汗の刺激で皮膚炎を起こしやすくなります。また便の中のカンジダ菌や白癬も繁殖しやすくなります。おむつは頻回に交換してください。

摩擦の解消

食事時のベッドを上げ下げ、シーツ交換や着替えの際、衣類と皮膚の間で摩擦が起き、褥瘡の原因となります。また服の縫い目やチャックにも注意しましょう。

栄養状態の改善

経口摂取ができないと、栄養不良のため褥瘡が出来やすくなります。ただ、床ズレが治るためには摂取カロリーがとれていること以外に、鉄や亜鉛などの微量元素やビタミンの補給も重要です。全身状態にあわせて、濃厚流動食の処方が必要な場合があります。

処置

赤いだけなら、患部に蒸しタオルを当てて血液の循環を良くし、清潔を保ってください。水疱があっても破らないでください。一般に、膿のない赤い肉芽のみえる褥瘡には消毒は不要です。生理食塩水があれば理想ですが、暖かいお湯で、褥瘡を洗い流すだけでも十分です。ただし、褥瘡の周りに腫れや赤み、悪臭、緑色や黄色の膿が見られる場合には細菌感染が考えられますので、医師や看護師による処置が必要です。

入浴

少しでも床ズレの部分の血流を良くするため、可能な限り入浴させてあげてください。入浴するときは創部をラップでカバーしてください。入浴が終わればラップをはずして、創部に1分程度シャワーをかけてください。

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