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東大阪市西石切町にある皮膚科クリニック

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みずいぼ・とびひ

みずいぼ(水いぼ・伝染性軟属腫)・とびひ(伝染性膿痂疹)

水いぼ

正式名称を伝染性軟属腫(でんせんせいなんぞくしゅ)といいます子供によく見られるウイルス感染症で直径1~5mm位の丸くて柔らかい、みずみずしい光沢をもつため、「水イボ」といわれます。引っ掻いたりつぶしたりすると、中にあるニキビの様な白いもの(ウイルスのいっぱいつまったニキビのような白いもの)が飛び出し、引っ掻くたびに数が増えてしまいます。

肌の直接の接触以外に、プールのビート板やタオルなどを介して感染します。水イボは6~7月に多く発生しますが、最近はスイミングスクールが盛んなので一年中見られます。乳幼児に多く見られますが、乾燥肌やアトピー性皮膚炎の患者さんは、感染しやすく、また増えやすい傾向があります。

潜伏期があるため、一旦治療しても摂取されていたウイルスによって再発することがあります。また水イボのまわりに軽く赤み(炎症)をともなうタイプのみずいぼは、かゆいことが多く、そのため自分で引っ掻いて広げてしまう場合があります。水イボは、放置していても自然に治癒することのが一般的です。無理にとらずに、しばらく様子をみてもよいでしょう。ただし、他の人にうつしてしまうため、どんどん数が増えたり、大きくなる場合は、ピンセットで中味をつまみとる治療法も選択枝の一つです。この処置は少し血が出て、痛みをともない、また跡が残ったりするのが難点ですが、もっとも簡単で短時間に終了し、しかも確実な方法ですので、なるべく数の少ないうちに、とってもらったほうがよいかもしれません。爪を丸くし、自分の水イボを引っ掻いて他の場所に広げないようにしましょう。子供どおしで衣類や寝具は共有しないようにしてください。

とびひ

正式名称を伝染性膿痂疹(でんせんせいのうかしん)といいます。とびひは、虫刺れや皮膚炎に伴う引っ掻き傷、擦り傷など皮膚の抵抗力の弱ったところ、アトピー性皮膚炎のあるところに、黄色ブドウ球菌やレンサ球菌が感染して起こる病気です。典型的なとびひは、皮膚にブヨブヨした水ぶくれができます。この水ぶくれは破れやすく、すぐ赤いビランになります。その時、細菌をたくさん含んだ膿汁が飛び散り、簡単に体の他の場所にうつってしまいます。このように火事のように「飛び火」するため、「とびひ」といいます。感染力は強力ですが、皮膚の炎症や傷のあるところ以外の健康な皮膚にはあまり感染しません。5月くらいから夏の暑い時期にかけてよくみられますが、最近は暖房が行き届いており、冬にも見られるようになってきました。虫に刺されたあとや、擦り傷がいつまでもジュクジュクして、急にいろいろなところに広がってきた、というのが典型的な経過です。とびひは通常、全身症状を伴うことはありませんが、連鎖球菌によるとびひの場合は熱が出ることがあります。

治療抗生物質をきっちり飲んで軟膏を塗れば、4~10日で治ります。ただし、抗生物質が効きにくい耐性菌が原因の場合は治りにくい場合があります。

スキンケア体を清潔にすることが大切です。虫刺れやすり傷は早めに治して起きましょう。湯船につかることは避けたほうが良いですが、シャワーは浴びてください。石鹸を使用し、体はやさしく丁寧に洗って下さい。特に鼻には黄色ブドウ球菌がたくさんいますから、鼻をいじらないようにすることが大切です。

とびひはかゆみが強いので、爪を短く切ってかきこわさないようにし、家に帰ったら手をきれいに洗いましょう。室内を涼しくすれば、かゆみを和らげることが出来ます。感染力が強いため、膿で汚れた服に触れる、タオルの共有、くっついて遊ぶことで、他の子供へも簡単にうつります。学校などの集団生活をさせる場合は、とびひの部分をガーゼで多い、子供が直接触れないようにしましょう。なお、衣類を分けて洗濯する必要はありませんが、天日干しはしっかりしておきましょう。

とびひはかさぶたになれば、他の人に感染させる可能性は低くなります。面積が広い場合は、症状が落ち着くまでは自宅で過ごす方がよいかもしれません。なお、とびひが完全に乾燥するまでプールは禁止です。

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