現在、当院では予約は受け付けておりません。また、美容に関する施術および化粧品、サプリメントの販売は行っておりません。

東大阪市西石切町にある皮膚科クリニック

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やけど

最近のやけど

以前は風呂、ヤカン、花火などが良く見られましたが、最近では炊飯器、魔法瓶の蒸気口、ガスレンジの耐熱ガラス、給湯側の水道管、ファンヒーターなど、大人が危険を感じない家電製品での子供のやけどが増えてきています。また、テーブルクロスを子供が引っぱるなどして、机の上の食べ物でやけどをする例もみられます。大半は大人が注意することで防ぐことができますから、子供の手の届くところに危険なものがないか、日頃から注意しておきましょう。

処置
慌てず落ち着いて、しっかり処置することが大切です。身につけているものがあれば、その上から水道水で冷却してください。比較的狭い範囲のやけどなら、10~15℃の水道水で約20~30分程度冷却して下さい。冷却によって、やけどをした場所の炎症、腫れ、新陳代謝を抑えると共に、痛みを和らげることができます。顔面は、タオルの上から氷嚢を当てるとよいでしょう。ただし乳幼児ややけどした面積が広い場合は、冷やし過ぎによる低体温に注意が必要です。冷却後、衣類は無理にとらないで、はさみなどで切って脱がせてください。水疱は破ったり剥がしたりせず、そのままの状態で何も塗らず清潔なガーゼで覆って、出来るだけすぐに医療機関を受診してください。自己判断で市販薬を塗ると、傷の観察ができなくなります。やけどの傷は1日ごとに変化していきます。特に小児の皮膚は薄く弱いので、受傷直後は一見軽そうに見えても、熱による障害が意外に深くまで達していることがあります。受傷当日は赤いだけでも、あとで水疱が出来たり、感染を生じたりします。場所と程度によっては瘢痕による機能障害を生じ、リハビリや皮膚を植える手術が必要になる場合もあります。なお、やけどが治ったばかりの皮膚は薄く、刺激に対して弱いので夏は日焼け止めクリームを塗って、日焼けしないようにしておきましょう。

低温やけど

低温とは、通常ではやけどとの原因とはなりにくい温度のことをいいます。体温より少し高い温度でも接触時間によっては十分、低温やけどが生じます。一般にはカイロによるものが知られていますが、ファンヒーター、湯タンポ、アンカ、保湿機能付便座などで生じることがあります。乳幼児、高齢者、お酒を飲んだときは要注意です。低温やけどは通常の高温で出来るやけどとは見た目が全く異なり、軽症に見えても、皮膚の深いところまで組織が変性してしまうため、傷の治りが遅くなる傾向があります。暖房機具の場合は、熱源から十分離れた位置での使用を心がけ、密着するものは使用時間を短くするなどの予防が大切です。

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