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東大阪市西石切町にある皮膚科クリニック

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イボ

イボ(ゆうぜい・疣贅・脂漏性角化症・老人のイボ・日光角化症)

大きく分けてウイルスが感染してできるイボと老人に出来るイボがあります。

ウイルス感染によるイボ

ウイルスが感染してできるイボには2種類、青年性扁平疣贅(せいねんせいへんぺいゆうぜい)と尋常性疣贅(じんじょうせいゆうぜい)があります。

青年性扁平疣贅

青年性扁平疣贅は、やや褐色の、わずかに扁平に盛り上がった米粒くらいの大きさをしています。女性の顔面に多く見られます。このタイプのイボは、処置をしなくても突然赤くなって、数が増えたり、痒みを生じるなどの炎症が出現した後、自然に治ってしまうことが経験的にわかっています。

尋常性疣贅

ヒト乳頭腫ウイルスというイボをつくるウイルスの感染で生じます。どの年齢にも見られます。一般に痛い、かゆいなどの症状はありませんが、足底に出来たイボが大きくなると、歩くときに痛みを感じることがあります。子供でウオノメのように見えるものは、大半がこのウイルスの感染症です。風呂場の足拭きマットやプールの床などにイボウイルスを含んだ皮膚の垢が残っていると、これをふやけた足で踏んだりして、目に見えない傷から、皮膚の細胞に感染してしまいます。常に刺激を受けているウオノメやタコに感染することがよくみられます。皮膚にイボウイルスが感染するとの角質は増殖し、皮膚から盛り上がってザラザラしたように見えます。ただし足底にできるイボは、常に体重による圧迫をうけているため、もりあがらずに埋没していることが一般的です。そして真皮にある毛細血管が皮膚表面まで上がってくるため、体重による圧迫で細かい出血が起こりやすくなります。このため、その出血は角質層のなかに、ゴマ塩のような細かい黒色としてみられます。手の場合、引っ掻き傷、爪の周りのささくれ、手の湿疹などから感染します。爪をかむ、指を吸う癖があれば、唇に感染します。イボには触らないようにしましょう。

手はきれいに洗い、保湿クリームで十分保湿し、手荒れがあれば直しましょう。靴の中を常に清潔にし、靴下をはいてください。イボを治療している間は、人に感染させないことも大切です。絆創膏などでイボを覆い、タオルの共有も避けてください。治療には長い期間を要することがありますが、このイボがなおるのには暗示効果があることが知られています。治ると信じて治療することも大切です。

老人のイボ

主に中年以降の顔面、頭部、体など皮脂腺の発達したところにみられる、褐色から黒褐色の表面がザラザラしたイボで、これは脂漏性角化症であることがほとんどです。皮膚の老化で、表皮の角化細胞が増殖する良性腫瘍です。悪性化の恐れはほとんどありません。ウイルスによるものではありませんから、人にうつることもありません。ただし、かゆみを伴って、短期間に多数の脂漏性角化症が出現する場合は、内臓の精密検査が必要なことがあります。その他、紫外線に長期間当ったところには、日光角化症といわれる腫瘍ができます。日光角化症の場合は悪性化することがありますから、早期に切除したほうがよいでしょう。

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