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東大阪市西石切町にある皮膚科クリニック

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白斑・色が白く抜けてみえる

白斑(尋常性白斑)・色が白く抜けてみえる

白斑は境界がはっきりとした色素が抜けて白くみえるもので、木の葉の形、楕円形、 地図状などさまざまな形をとります。毛の生えている部分に白斑があると、そこから生える毛も白髪になることがあります。白斑の出方には、パターンがあり、全身に左右対称に見られるもの(汎発型)、部分的にできるもの(限局型)、皮膚の神経に沿った配列をとるもの(分節型)があります。白斑の部分ではメラニン色素を作る細 胞が色素を作らなくなったり、細胞の数が減ったりしています。

なぜそのようなことがおこるのかについては、自分自身の色素細胞に対して自己抗体が出来てしまい、自分で色素をつくる細胞を破壊してしまうためという説(自己免疫説)、および色素をつくる細胞が末梢神経の影響を受けて色素を作らなくなってしまうためという説(神 経説)があります。また、この病気の場合、糖尿病や甲状腺の病気を伴うことがありますから、一度精密検査を受けたほうがよいでしょう。治療にはステロイド外用剤を 塗る方法と、紫外線を照射するPUVA療法があります。タイプや時期によって治療 効果が異なりますので、各人にあった治療法を探す必要があります。

スキンケアでは日焼けに注意してください。白斑の部分には色素をつくる細胞がないため、日焼けをしやすい状態にあります。さらにメラニン色素は紫外線から細胞の核をまもる帽子の役割をしています。メラニン色素がなくなると、日焼けを起こしやすくなるだけでなく、太陽光線に含まれる紫外線が細胞の核のなかのDNAを傷つけてしまい、将来皮膚の悪性腫瘍が発生する可能性が出てきます。しっかりとした日焼け予防対策が必要です。なお皮膚が白く見えるような皮膚の病気は他にもありますから、診察を受けましょう。

なお、顔の色がまだらに白く抜けたり、肘や膝の裏側が白く抜けたように見えることがあります。お子さんに見られることが多いようです。わずかな皮膚の炎症が続いたあとに見られることが多いようです。アトピー性皮膚炎のお子さんにも見られることがあります。わずかな炎症によって色素細胞の働きが鈍り、日焼けしてもあまり色素を作らないから、あるいは皮膚のカサカサが紫外線を反射することなどが考えられていますが、はっきりしたことはよく分かっていません。この場合、色が白くなるのではなく、その部分の色素細胞があまり色素を作らなくなるため、その周囲が日焼けすることでその白さが引き立つと考えるといいと思います。実際にはもともとの皮膚の色ですので夏を過ぎるとだんだん目立たなくなってくることが多く、あまり心配する必要はありません。皮膚のカサカサが目立つ場合はワセリンなどで保湿してもいいでしょう。

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