爪(ネイルケア・二枚爪・爪の切り方)
爪は皮膚とおなじ蛋白質であるケラチンで構成され、アカになって剥がれ落ちる角質に相当します。爪は根元の爪母といわれるところで作られます。爪母の細胞は分裂が盛んで、ちょっとした炎症や外傷でも容易に障害を受けます。例えば、爪の周りが赤く腫れて炎症があると、爪母にまで炎症が波及し、その名残でデコボコした爪が生えてくることがあります。この場合、爪の周りの炎症をおさえなければ爪の変形も治りません。またケガで爪の下に血液がたまった状態のまま放置すると、爪母に余分な圧力がかかり、新しい爪が生えてこなくなることがあります。爪の下に血液がたまればできるだけ速やかに医療機関で抜き取ってもらう必要があります。
二枚爪
爪の先端が割れたり、逆ムケになるのはおもに乾燥が原因です。手に保湿クリームを塗るときには、爪にも忘れず保湿クリームを塗りましょう。逆ムケは爪切りできれいにとり、皮膚だけでなく爪も保湿クリームで保湿しておきましょう。また、女性の場合、マニキュアや除光液は爪から潤い成分(脂質)を奪い取ります(とくに除光液)。除光液でマニキュアをとった後は保湿しましょう。できれば、マニキュアは毎日しないようにし、爪を休ませてあげましょう。もちろん、指先をよく使う仕事や趣味、農作業で刺激がある場合、爪の変形や二枚爪が起こりえます。なお、爪にもごく微量のカルシウムは含まれていますが、微量ですのでカルシウム不足が原因で爪がもろくなることはありません。
爪の切り方
一般に爪は、爪が柔らかくなる入浴後に切るのがよいとされています。また爪を切るとき、爪を短く切りすぎると(深爪)すると、指先が怪我をしやすくなったり、巻爪の原因になります。爪を切りすぎると巻爪になるのは、爪が根元や爪の床の部分だけでなく、両方の爪の縁の皮膚で固定されていることによります。特に足の親指は靴との摩擦で常に刺激を受けており、丸く切ってしまうと、爪の固定が十分でなくなり、巻爪の原因となります。四角く切ることにより靴との摩擦を軽減することが出来ます。爪への刺激を出来るだけ避けるため、靴も足先に余裕のあるものを選びましょう。