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東大阪市西石切町にある皮膚科クリニック

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掌蹠膿疱症

掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)

掌蹠膿疱症は手のひらや足の裏に小さな水疱や白い小さな膿の袋(膿疱といいます。)がたくさんでき、皮膚が赤くなったり、分厚くなって角質増殖を伴う病気です。最初は片側の手のひらや足の裏に生じますが、その後次第に両側の手足に拡大してきます。また、膿疱が出現するかなり以前から痒みを伴う小さな水疱が出たり引いたりを繰り返し、1~2年たってから膿疱を生じてくることもあります。

症状が良くなったり悪くなったりを繰り返すため、治療には長期間を要しますが、数年の経過で症状が見られなくなる例もあります。その他、骨や関節の痛みを伴うことがあります。この病気の詳しい原因はよくわかっていませんが、リンパ球の一種が関与していることが指摘されています。とくに首から上の部位の慢性細菌感染症を持つ人に見られる傾向があり、細菌に対するアレルギー反応が起きるため手に膿が生じるのではないかと考えられています。たとえば、慢性扁桃腺炎、慢性気管支炎など喉が弱い人、歯の根の炎症(歯槽膿漏)、副鼻腔炎、中耳炎がある人に見られます。

また、金属アレルギー、とりわけ歯科金属に対するアレルギーも悪化の要因と考えられています。その他、胆嚢炎、虫垂炎が関係することもあります。骨や関節の痛みもアレルギー反応のため生じると考えられています。したがって皮膚の治療と併行して、原因となる病巣がないかをどうか調べます。スキンケアでは、手を常にきれいにしておきましょう。手の水疱や膿疱を針先などでつぶしてはいけません。虫歯や風邪、扁桃炎などは早めに治療しておきましょう。バランスのとれた食事をとり、過度に甘いものを食べたりアルコールを飲んだりすることは控えましょう。過労や夜更かしなど不節制をしないようにしてください。喫煙は喉を刺激し、この病気の発生に関与することがあります。禁煙が必要です。

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