伝染性紅斑(りんご病)とは
原因
ヒトパルボウイルスB19
潜伏期
1~2週間
流行時期
幼児や学童に見られますが、成人にも発症します。保育園や幼稚園、学校などで流行した場合、子供だけでなく教職員へも流行が見られることがあります。
全身症状と皮膚の症状
軽い風邪症状が見られた後、5~6日してから顔面、とくにほっぺたがリンゴのように、赤くなるのが特徴です。その後、体の下のほうへと拡大し、腕や足、お尻に編み目状の発疹が見られます。かゆみを伴うことがあります。発熱は通常見られず、あったとしても微熱程度です。約1週間安静にすれば軽快します。
他の人への感染
このウイルスの感染力が強いのは皮膚症状が出る前の風邪症状が見られるときです。リンゴのように赤いほっぺたになった時は、すでにほとんど感染力はありません。
注意すべき点
日光に当たったり、入浴や緊張したりするなどの刺激で再び赤いぶつぶつが現われ、数日から数週間続くことがあります。成人にも見られた場合、発熱、関節痛、頭痛、手足のむくみなどが見られます。妊婦が感染すると流産や胎児水腫などを引き起こすことがあり注意が必要です。