皮膚の病気

糖尿病でのスキンケア

糖尿病でおこる末梢の神経や循環の障害は、皮膚の病気を起こすきっかけになります。皮膚の表面は皮脂によって弱酸性に保たれており、皮膚表面での細菌やカビの発育を阻止しています。しかし糖尿病では自律神経が障害されているため、汗をかく機能が十分でなくなります。その結果、皮脂が皮膚表面に十分に行きわたらず、乾燥肌が強くなります。また皮膚の抵抗力が低下することで、皮膚に感染症を生じやすくなります。糖尿病のスキンケアでは、とくに足のケアが重要です。

01.足のケア

入浴後は毎日、明るいところで鏡で足の裏を見て、足の色が変わっていないか、タコや傷がないか確かめる習慣をつけましょう。

タコ

趾の変形で足底の特定の場所に体重がかかってしまい、タコができやすくなります。放置すると足の表面の皮膚だけでなく、皮下組織まで広がる大きな潰瘍を形成することがあります。タコは軽視されがちですが、糖尿病においては潰瘍が出来る前段階と考えるべきです。定期的に削ってもらいましょう。少し大きめの柔らかい靴をはく、中敷きをいれる、厚い靴下を履いて靴を履かないようにすれば、タコはできにくくなります。その他、新しい靴を降ろす時、長時間歩くときの靴ずれ、靴の中の異物にも気をつけましょう。

水虫

普段から水虫の治療をしっかり行ってください。なかでも趾間型、角質増殖型が多くみられます。趾間型は足の指の間が白くふやけています。また痒みのため、タオルで擦っているうちに感染症を引きおこし、壊疽に進行することがあります。角質増殖型では足の皮膚が割れて、そこから感染症を引き起こしたり、軽石をつかって擦っているうちに感染症を引き起こすことがあります。爪白癬がひどくなると爪が厚くなったり、変形したり、巻き爪になったりします。また、靴の大きさがあっていないと、爪に刺激が加わり、爪の回りに炎症を起こしたりします。爪が分厚くなると、普通の爪切りでは切れませんし、爪付近の皮膚も一緒に切ってしまい危険です。明るいところでヤスリで平らにするか、医療機関で切ってもらいましょう。

02.スキンケア

糖尿病があると種々の微生物に感染しやすくなっています。外陰部に痒みを感じるときは、カンジダ症が考えられます。清潔にすると共に、乾燥を心がけ、抗真菌剤を塗りましょう。ナイロンタオルでゴシゴシこすると、目に見えないような無数の皮膚の傷ができ、そこから重篤な感染症を生じることがあります。また傷が治らないまま潰瘍になったり、進行して壊疽を生じたりすることもあります。洗うときは木綿のタオルで強くこすり過ぎないように洗ってください。 入浴後は速やかに保湿クリームを塗りましょう。

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