皮膚の病気

しみ・しわ

01.シミ

肌の色を作り出しているのはメラニン色素です。メラニン色素は表皮の一番下にあるメラニン色素産生細胞(以下色素細胞と略記します。)で作られ、近くにある角化細胞に送られます。そして細胞の核にあるDNAを紫外線から守る帽子の役割をします。シミはこのメラニン色素が過剰に作られて出来るもので、その原因には加齢、紫外線、女性ホルモン、炎症等が関係します。このうち、紫外線によってできるシミは老化現象の一つです。

紫外線の影響

紫外線を浴びると、色素細胞はメラニン色素を大量につくって、細胞の核を守ろうとします。(いわゆる日焼けです。)通常、紫外線を浴びなくなると、色素細胞はメラニン色素を作らなくなります。しかし、若いときに日焼け体験(海やスキーなどのレジャーだけでなく、通勤、通学、洗濯物を干すなどの日常生活で浴びるものも含みます。)の積み重ねがあると紫外線を浴びなくなった後も、一部の傷ついた色素細胞が突然活性化されて色素を大量に作り出してシミが現われることがあります。

女性ホルモンの影響

女性ホルモンのバランスが崩れると、メラニン色素をたくさん作らせる指令が出てしまい、シミができるようになります。例えば、妊娠や経口避妊薬を内服している時、更年期はシミができやすい時期です。

炎症による色素沈着

ニキビやナイロンタオルなどでの擦りすぎで生じる炎症の後にもシミ(色素沈着)が残ります。炎症による色素沈着は徐々に薄くなっていきますが、日焼けすると消えにくくなることがあります。

スキンケア

むやみに紫外線に当たらないこと、刺激となるような洗い方をしないこと、ヒリヒリ感や赤みを引き起こす化粧品やナイロンタオルを使わないこと、過労やイライラを避けることが大切です。

治療

ビタミンCにはメラニン色素の合成を阻害する作用があります。ビタミンCを多く含む食品にはイチゴ、レモン、オレンジ、みかん、トマト、きゅうり、青菜類、いも類等があります。ビタミンCの内服も効果的ですが、速効性はなく3ヵ月ほどしてから効果が現われはじめます。ただし、ビタミンCには紫外線防止効果がありませんから紫外線ケアはしっかりとしておきましょう。

おもなシミ

シミにはいろいろな種類があります。皮膚のどの部分で、色素細胞が増えているか、どの深さにメラニン色素が蓄積しているかなど、しみの種類によって治療方法も異なります。またホクロやアザ(母斑)と区別がつきにくいこともあります。一度受診しましょう。

老人性色素斑

いわゆる日光黒子といわれるもので、日焼け体験の積み重ねが関係します。褐色で10円玉程度の楕円形をしています。老人性という病名がついていますが、年齢に関係なく30歳台に突然あらわれることもあります。表皮の最も深いところにメラニンがたまるため、茶色く見えます。

肝斑

中年女性によく見られます。ほほ骨から目尻にかけて、左右対称の色素斑ができます。このタイプのシミは紫外線で悪化することはあるものの、むしろ女性ホルモンのバランスが関係するといわれます。なお肝臓の病気とは関係がありません。

後天性メラノサイトーシス

やや青みがかった茶色の点状のシミがほほ骨の周囲や目尻、額など顔の両側にできます。ほほから目尻にかけて点状のシミができるのが特徴です。肝斑とよく似ています。真皮といわれる部分に色素細胞が出来てメラニンが増えます。メラニンが深いところにある分、やや青く見えます。紫外線も影響します。

そばかす(雀卵斑)

成人になってからでてくるシミとは全く異なるもので、5~6歳ごろから目立ちはじめます。遺伝が関係するといわれています。米粒ぐらいの大きさで淡い褐色をしています。思春期に最も目立つようになります。その後次第に薄くなっていくことが一般的ですが、むやみに紫外線に当たっていると薄くならないことがあります。

ナイロンタオルによる色素沈着

ナイロンタオル等で健康な皮膚を強く擦ると色素沈着を生じます。肩甲骨など骨のすぐ上の皮膚に多く見られ、さざ波状の形をしているのが特徴です。摩擦によって無理に健康な皮膚がはがされ、炎症をひきおこすことが原因です。子の色素沈着は表皮にたまったメラニン色素によるもので、最初のうちは垢とともに自然にはがれ落ちていきます。しかし、摩擦刺激が長期間続くと、真皮といわれる深い部分にメラニン色素が落ちたり、ある蛋白が沈着したりします。真皮に落ちたメラニン色素は皮膚の細胞に貪食処理されるため、目立たなくなるのに時間がかかります。ナイロンタオルの使用はやめましょう。

02.シワ

皮膚は年齢とともに薄くなり、乾燥しやすくなります。また弾力や張りも失われ、たるみやシワが出来やすくなります。しわには、小じわ、ちりめんじわ、大じわなどいろいろ名称があります。また原因別では老化によるもの(膠原線維や弾性線維が減少、断裂します。)、乾燥によるもの(表皮のごく浅いところに出来るもので乾燥じわといわれます。)、表情筋によってできるもの、紫外線によってできるものがあります。とくに、紫外線によってできるシワは光老化といわれ、紫外線を浴びるたびに傷ついた膠原線維が硬く分厚く変性し、弾性線維も塊状に再生されてしまうため、シワをもとの状態に戻せなくなってできるものです。※皮膚は表皮と真皮、皮下組織の三層からなります。真皮には膠原線維(皮膚を保持する骨組みとなる)と弾性線維(膠原線維の束をまとめて皮膚に弾力を与える)があり、これらの線維が皮膚を支える土台の役割をしています。

シワの予防とスキンケア

保湿と清潔
外気に触れる部分は水分が奪われやすく乾燥肌になりがちです。普段から保湿を心がけましょう。また余分な皮脂は時間とともに皮膚に害を与える過酸化脂質に変化し、汚れは皮膚の生理機能を低下させるため、結果として乾燥肌になります。皮膚は常に清潔な状態に保ちましょう。
紫外線対策
普段から帽子や、日焼け止めクリームを使用し出来るだけ肌を紫外線にさらさないようにしましょう。
食事および日常生活での注意
片寄った食事、無理なダイエットは、皮膚に十分な栄養が行かなくなるためシワの原因になります。また体調が悪いと皮膚の細胞も疲労します。睡眠を十分にとり、ストレスを避けることが大切です

皮膚の病気症一覧

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